Last Updated: 2018/11/07
Daily Report 最新の日報
2018/12/01 8 commits / 162 changes

Personal Information 基本情報

  • Name 氏名

松本 亮介
  • Age 年齢

34 歳
  • Biography 自己紹介

京都大学博士(情報学)、GMOペパボ株式会社チーフエンジニア、ペパボ研究所主席研究員、Forkwell技術顧問、セキュリティ・キャンプ2018講師、情報処理学会各種委員。現場の技術を知るため修士に行かずにホスティング系企業に就職したのち、異例の修士飛ばしで京都大学大学院の博士課程に入学。インターネット基盤技術の研究に取り組み、modmrubyやngxmrubyなどのOSSを始めとした多数のOSSへの貢献や学術的成果を修める。2015年よりGMOペパボ株式会社にて、サーバのセキュリティ・リソース管理・運用技術改善などを中心に、OSやミドルウェアなどに関する研究開発を行っている。第9回日本OSS奨励賞の受賞や情報処理学会IPSJ-ONEにおいて時流に乗る日本の若手トップ研究者19名に選出される。

  • Badges スキルや特徴(BETA機能)

リポジトリ解析精度向上を目指し現在開発中の機能です。関係ないバッジが付与された方は 運営までご報告ください
  • C Lv13
  • C++ Lv11
  • Ruby Lv11
  • Perl Lv7
  • JavaScript Lv6
  • Rust Lv5
  • Python Lv1
  • Pinned Works 主なアウトプット

  • Career Summary 職歴

さくらインターネット株式会社 上級研究員

2018年11月 ~ 在職中(0年1ヶ月)

さくらインターネット研究所の上級研究員。

GMOペパボ株式会社 客員研究員

2018年11月 ~ 在職中(0年1ヶ月)

ペパボ研究所の客員研究員。研究顧問。

株式会社grooves Forkwell技術顧問

2018年08月 ~ 在職中(0年4ヶ月)

Forkwell事業に関する技術顧問。ポートフォリオサービスやアウトプットの認知向上やサービスに対する技術顧問。

GMOペパボ株式会社 チーフエンジニア

2018年03月 ~ 2018年10月(0年7ヶ月)

取り組み概要

  1. ペパボ研究所の実績の更なる強化と国際化(2018年1月〜2018年6月)
  2. ペパボ研究所のディレクションと研究者育成(2018年1月〜2018年6月)
  3. 共同研究の推進(2018年1月〜2018年6月)

ペパボ研究所の実績の更なる強化と国際化(2018年1月〜2018年6月)

内容

ペパボ研究所(ペパ研)の実績を更に強化すべく継続的に研究会予稿やジャーナル論文を執筆しつつも、ペパ研実績の国際化に向けて、国際会議の論文を執筆していく。

意義・実績

事業を差別化する技術について、日本のみならず国際化することにより、 更なる高度な技術の世界基準での醸成と評価、および数年先を見据えた事業の世界規模化に耐えうる基盤技術をペパボで作る・作り上げられるようにしておく。また、国際化によってより高度なスキルを持った専門性の高い学生や研究者、エンジニア(社内含む)を受け入れられるように、プレゼンスを向上させる。

国際会議COMPSAC(Rank A2 by Qualis)に投稿し、国際会議のベースとなる新しい研究の研究会予稿を1本執筆した。

ペパ研のディレクションと研究者育成(2018年1月〜2018年6月)

内容

ペパ研の組織化に向けて、自分の実績のみならず、組織のディレクションや研究者育成を行う。

意義・実績

ペパ研の規模拡大に伴い、自分のみならず、他の研究者を育て協力することによって研究所としての優れた研究開発を促す。それによって、今後の世界規模でのプロダクト展開を見据えて、世界規模のマーケットや付随する技術的課題に耐えうるテクノロジーの研究開発と、プロダクトから求められるニーズに研究所として素早く高品質な対応ができるように組織を整備できる。そのために、論文執筆サポートや研究開発ディレクションを同時に行っていく。

ペパ研全体として、ジャーナル1本、国際会議1本、その他研究会予稿(発表含む)を5本出せるようにし、予稿5本の内、複数本を研究会予稿ではなく選奨論文や査読付きのシンポジウム論文として投稿できた(FIT2018やDICOMO2018など)

共同研究の推進(2018年1月〜2018年6月)

内容

九州大学を中心に、他の産学官での連携を強化する。

意義・実績

大学や県、市といったより社会に密接に関わりのある組織と共同で研究開発を行うことにより、インターネット上であらゆる人が表現可能となるためのプロダクトに必要な課題を明確にした上で、必要な関連技術の研究開発を促進し、同時にこれまでリーチできていなかった領域にペパ研を通してペパボのプロダクトの存在感をアピールできる。

共同研究の研究会予稿を共著含めて3本出した。また、福岡市とエンジニアフレンドリーシティ�という市の施策のアドバイザーを行い施策の開始をサポートした。

ペパボ研究所 主席研究員

2016年07月 ~ 2018年10月(2年3ヶ月)

取り組み概要

  1. ペパボ研究所の研究開発と組織の強化(2016年7月 ~ 2016年12月)
  2. 博士号取得と学術研究(2016年6月 ~ 2017年4月)
  3. ペパボ研究所の組織拡大と研究実績の強化(2017年1月〜2017年6月)
  4. ペパボ研究所の研究実績の強化とプレゼンス向上(2017年7月〜2017年12月)
  5. 九大共同研究の推進(2017年7月〜2017年12月)
  6. 大量証明書の管理基盤や先進的技術の研究開発(2017年7月〜2017年12月)

ペパボ研究所の研究開発と組織の強化(2016年7月 ~ 2016年12月)

内容

ペパボ研究所(ペパ研)の研究開発について、自身の研究開発実績はもちろん、社外との研究開発の連携を強化し、ペパ研のプレゼンス向上と研究開発のクオリティを向上させる。また、ペパ研の研究開発と全社的なインフラ技術の高度な課題を解決する。

意義・実績

ペパ研のプレゼンス向上により、社内外から自分が取り組んでいるような研究及び技術開発に興味を持ってもらい、ペパ研と協力して研究開発できるような体制を整えていくことで、研究開発力の強化とサービス適用時の事業の差別化に繋がる。また、ペパ研で得た技術を元に、全社的なインフラ技術の課題を解決し、スムーズに社内のエンジニアが事業を差別化できるように促す。

社外に向けた研究開発活動によるプレゼンス向上によりペパボ研究所に大きく貢献可能な研究者を増員した。アカデミックな研究会における立場を向上させた(Program Committeeなどへの就任)

博士号取得と学術研究(2016年6月 ~ 2017年4月)

内容

博士号を取得し、ペパボ初の京都大学情報学博士になる。

意義・実績

ペパボ研究所含め、今後のWebサービスの差別化はアカデミックにあるという流れが生じだしているので、ペパボの規模でも研究所を持ち、かつ、そこに京都大学博士がいることは他社への牽制と成りうるしペパボのプレゼンスや研究開発に対する信頼性は大きく向上する。それだけでなく、実質的に博士取得のプロセスを経て、学術研究としてエンジニアリングをまとめる力がつき、それはそのまま事業を差別化する技術をアカデミアと協力しながらつくり上げやすくなる。

2017年4月までに公聴会を終わらせた上で5月までに学位取得し、博士論文をジャーナル化した。

ペパボ研究所の組織拡大と研究実績の強化(2017年1月〜2017年6月)

内容

ペパボ研究所の組織拡大のため、引き続き革新的なアーキテクチャやソフトウェアを生み出しながら、それを適切に各所にアウトプットすることにより、ペパボ研究所のプレゼンスを向上させる。具体的には、論文の執筆や指導、及び、ペパボ研究所における研究開発を実際にサービスに落とし込み、その成果をペパボ研究所研究員だけでなく、例えばペパボ研究所以外の社内外のエンジニアが発表できるようにする。

意義・実績

ペパボ研究所の、アカデミア及び企業に対するプレゼンスの向上により、優秀な研究者・エンジニアが集まりやすくなる。さらにそこから、研究所の組織拡大と専門の違う研究者・エンジニアが集まることにより、これまでよりも一層事業を差別化できる技術を醸成することができる。

研究会レベルで論文を3本以上執筆して投稿した。

ペパボ研究所の研究実績の強化とプレゼンス向上(2017年7月〜2017年12月)

内容

引き続きペパボ研究所の研究実績の強化と対外発表によるプレゼンス向上を行う。

意義・実績

研究実績の強化によって上期からの研究の品質を向上させ、同時にサービス品質を向上させる。その上で、事業を差別化する技術を研究実績としてアピールすることにより、ペパボ研究所の対外的な存在感を増し、組織拡大や他大学や研究所との連携機会を増やす。

上半期に提出したジャーナルと招待論文それぞれの条件付採録に回答して論文修正しどちらも本採録された。査読付き論文(登壇付き)を1本以上執筆し、アカデミアにおける研究発表を1本以上行った。

九大共同研究の推進(2017年7月〜2017年12月)

内容

九大との共同研究を行う。

意義・実績

九大と共同研究することにより、より一般的な課題を解決する研究開発が行え、研究の品質とサービスの品質が向上する。また、有名大学との連携によって、研究組織としてのプレゼンスが向上する。

NIIの実証実験採択された上でメールに関わる基盤ソフトウェアを実装し、新規性のある手法を提案して途中経過を対外発表した。さらに追加の論文の執筆を行い研究報告として年内に投稿した。

大量証明書の管理基盤や先進的技術の研究開発2017年(7月〜12月)

内容

大量ドメインの証明書管理の実運用上の評価により、有効性を定量的に示して、アカデミアと技術カンファレンス両方向にアウトプットする。

意義・実績

ペパボのサービスは大量のドメインを扱っていることが多いが、それらを今後HTTPS+HTTP/2化していく必要がある。その際に、証明書の無料化に伴い、短期間で大量に証明書数が増加し、管理コストやハードウェアコストが増大することが予想されてきた。そこで、それらを解決するための研究開発を行い、実際の有効性やコスト削減の可能性について検討を行いながら実運用上の評価を行い、ジャーナル化まで目指す。

大量証明書の管理アーキテクチャによって、どの程度ハードウェアコストが削減できるか定量的に評価した上で新規性と有効性を示し、研究報告及び技術カンファレンスで発表した。加えてジャーナル(または国際会議論文)を年内に投稿可能なレベルで書き上げた。

GMOペパボ株式会社 シニアプリンシパルエンジニア

2016年01月 ~ 2018年02月(2年1ヶ月)

取り組み概要

  1. ペパボ研究所設立の環境作り(2016年1月〜2016年6月)
  2. 福岡エンジニア育成と組織力向上(2016年1月〜2016年6月)
  3. 博士号取得に向けての学術研究(2016年1月〜2016年6月)
  4. ホスティング2.0の構想立ち上げ(2016年7月 ~ 2016年12月)
  5. ホス2.0の全体アーキテクトの設計及びプロジェクト全般に渡るマネジメント(2017年1月〜2017年6月)

ペパボ研究所設立の環境作り(2016年1月〜2016年6月)

内容

次世代ホスティングをはじめ、事業の差別化を行うための新基盤技術の研究・開発を行うべく、学術研究の活動も合わせて再開し、学術方面への知名度・採用に紐づく研究活動を実施。

意義・実績

エンジニアとしての展望として、今後事業を差別化するための技術力を身につけるためには、既存の技術の組み合わせだけでなく、自ら新しい技術やそこから生じる価値を生み出す必要がある。そのためには、学術的アプローチを参考に、新規性・有効性・了解性の観点から新たな技術を生み出すための環境が必要となり、現時点でそれを実現するためのスキルを社内で一番有する私が、学術研究・新技術開発活動を再開する。また、付随して大学で研究をしている学生達にもペパボがリーチするような活動を行い、より優秀な学生に来てもらえるようにする。

ペパボ研究所を創設するに至る根拠と成果を打ち出し、早期の7月1日設立を実現し、研究所のプレゼンス向上足る打ち出し方を行い、取材や著名な研究員の応募を得た。

福岡エンジニア育成と組織力向上(2016年1月〜2016年6月)

内容

インフラエンジニアだけでなく他のエンジニアにおいても、今後必要とされるエンジニアリングのあり方や、事業を差別化するための技術を生み出す取り組み方などを共有・育成・採用活動を強化していく。

意義・実績

エンジニアが自らアイデアを導き出しそれをサービスリリースとして実践するまでの道筋を示すことで、それぞれのエンジニアがサービスを作り出せる、あるいは、新規性のある技術を生み出す力を身につけられるようになり、また、エンジニアだけで閉じるのではなくサービスをリリースする中で他のチームと連携する中で組織力が向上する。結果的にその組織がさらなる事業を差別化する技術、ひいては、サービスを作るための源になる。さらに、自身やその他のアウトプットを強化し、採用活動についても中途や新卒に向けて採用活動を強化していく。

自身のプロダクトの採用を複数事例生み出すためのサポートを行いつつ、社外に向けては特に大学生の採用活動やアルバイトに影響を与えるような社外の取り組みを複数会行い、優秀な学生アルバイトを複数人得た。

博士号取得に向けての学術研究(2016年1月〜2016年6月)

内容

京都大学大学院情報学研究科知能情報工学の博士号を取得する。現在、博士論文執筆までの前提条件は揃っているので、博士論文を執筆して、2017年の5月目処で学位を取得する。

意義・実績

今後ペパボ研究所(仮)に向けても、研究所をリードできる研究者が必要となる。その際に博士号取得が前提となるレベルが要求されるのは当然なので、まずは博士号取得を行う。その中で、その知見と研究を利用して、事業を差別化するための技術を生み出すサイクルを回せるようにし、同時に自身の研究者・技術者としての取り組み方を周りのエンジニアと共有し、スキルの底上げを行う。

産学における産方面からの登壇依頼に加え、学術方面からの登壇依頼を得て登壇した。学術方面からの登壇依頼と登壇を複数回行い、その内容から取材依頼を受けるに至るクオリティで登壇できた。

ホスティング2.0の構想立ち上げ(2016年7月 ~ 2016年12月)

内容

今後のペパボのホスティング商材をより強化するために、技術目線とサービス目線、及び、世にない必要な技術は自らつくり上げる研究開発目線を元に、ホスティング事業部が自らホスティング2.0を企画・実装・運営できるようにすべての面でサポートする。

意義・実績

ロリポップがレンタルサーバ業界に10年以上前に乗り込み大きな影響を与えたように、クラウド・VPSの業界にロリポップブランドとしてソフトウェア技術による解決による革新的なサービスをもって乗り込むことで、再びホスティングといえばロリポップという状態にすることができる。また、本来は実現の難しい革新的サービスのメリットを提案した上で、ホスティング事業部や福岡基盤で実現可能なレベルのアーキテクチャに落とし込むことにより、来年のプロジェクトとして動けるようにマネージャ及び福岡基盤一丸となることができれば、技術力及び組織力が大幅に向上する。

ホス2.0のサービスやアーキテクチャの全体像を描いた上で事業部のマネージャや福岡基盤と共有し来年取り組むべきプロジェクトとして提案し決定させた。ホス2.0を全体のアーキテクチャの内、ホス2.0足りうる新しいアーキテクチャの具体的な提案をした。

ホス2.0の全体アーキテクトの設計及びプロジェクト全般に渡るマネジメント(2017年1月〜2017年6月)

内容

ホス2.0という、技術的にもサービス的にも新しくチャレンジな内容に対して、アーキテクトとして全体的なアーキテクチャの設計を行った上でエンジニアの技術的サポートを行い、さらに、ディレクターやマネージャとの連携を深め、ユーザ目線でも技術目線でも最高のサービスにするために、全般に渡るマネージメントを行いながらも、事業部として達成できている実感を得られるような関係の持ち方をする。

意義・実績

次世代ホスティングのときの課題として、自分が全面に出過ぎたため、事業部の達成感が弱くなったり、その後のモチベーションの維持が後手になった事を踏まえ、もう少し実際の取り組みを一歩引いた中立的な立場からサポートすることにより、福岡のホスティング事業部の一体感を向上させ、その後の成長につなげる。

ホス2.0については、サービスの提案から全体のアーキテクチャまで自身を中心に行っているが、実際の作業や実装はできるだけ全員で取り組み、全てのスタッフが成長できるような取り組み方を行った。

GMOペパボ株式会社 アドバンスドシニアエンジニア

2015年04月 ~ 2015年12月(0年8ヶ月)

取り組み概要

  1. 次世代ホスティング技術の既存サービスへの適用(2015年10月〜12月)
  2. Middleware Configuration as Codeの社内外向け普及・改善活動(2015年8月〜11月)
  3. 新技術調査・開発・導入による社外プレゼンス向上と開発物のOSS化(2015年7月〜12月)

次世代ホスティング技術の既存サービスへの適用(2015年10月〜12月)

内容

  • 次世代ホスティングに必要な技術の検証(kernelやcgroup、及びmod_mruby等の基盤技術)を行う
  • その技術において既存のサービスであるロリポに適用可能な技術を選択しリリースする
  • その際にはインフラチームメンバー一丸となって取り組めるように誘導する

成果・意義

  • 次世代ホスティングの技術によりレンタルサーバの性能及び安定性が増した
  • その結果、共有ホスティングでありながらそのメリットを享受しつつ、デメリットを最小化できお客様が快適なサービスを体験できるようになった
  • インフラチームメンバと共に改善を行う事で、チームのスキルの底上げ、レンタルサーバの未来感、それらに伴うモチベーションが向上した

Middleware Configuration as Codeの社内外向け普及・改善活動(2015年8月〜11月)

内容

  • modmrubyやngxmrubyを始め今後ミドルウェア技術の核となるソフトウェアを社内サービスに与えるメリットを共有する
  • 既に導入済みのサービスに対して、改善案や導入サポートを行い迅速にサービス改善を行えるようにする
    • 具体的にはロリポへのmod_mruby導入とそれに伴うリソース制御(http-dos-detector、http-access-limitter)の導入
    • baytのngx_mrubyの改善
  • 社外に向けても、middleware configuration as codeがもたらすメリットや概念を共有する

成果・意義

  • nginxやApache及び今後のサーバ置き換えとしてH2Oは、単体で我々が想定している複雑かつ便利な動作の記述が難しい、あるいは、不可能であるため、それをRubyで簡単に実現できる事により全体のサービスで想定できる技術改善の上限が大幅に向上した
  • この技術を使った応用例を先頭に立って実装し、例えばロリポに先立って適用することにより、運用の省力化及び今後他のサービスで利用する際の前例を作る事で採用への障壁を下げられた
  • 社外に向けてもこの技術を共有していくことにより、概念や実装例であるmod_mruby他を業界のスタンダードにでき、ソフトウェアのクオリティの向上や応用例の情報を得られ、それは直接ペパボのサービスへのメリットに繋った

新技術調査・開発・導入による社外プレゼンス向上と開発物のOSS化(2015年7月〜12月)

内容

  • HTTP/2の調査とペパボサービスへの導入に向けての調査
  • ペパボでHTTP/2サーバを使う上での必要な実装を行う(h2o_mrubyやtrusterd)
  • その他ひとつめふたつめの目標において開発が必要となったソフトウェアのOSS化
  • 社内向けサーバでHTTP/2化のメリットのあるサーバをHTTP/2対応させる
    • 例えばmuninやkibana等

成果・意義

  • いずれHTTP/2の導入が始まる状況において、業界でペパボが先立って調査・導入・開発することにより新技術のキャッチアップの早さをアピールすることができた
  • 社内サービスでHTTP/2を適用する場合においても、プロトコル実装及びサーバ実装を理解しておくことで迅速に導入可能になった
  • また、h2o_mrubyを継続的に開発することにより、ペパボのmiddleware configuration as codeの普及により、HTTP/2についても同じ概念の元サービス開発が可能となった
  • これらを社外向けにも定期的に発表することで社外プレゼンスが大きく向上した

松本亮介事務所 所長

2012年10月 ~ 2018年11月(6年1ヶ月)
  • Education 学歴

京都大学

情報学研究科
2015年中途退学

京都大学博士(情報学)

Studies on Highly Integrated Multi-Tenant Architecture for Web Servers

博士論文概要

 本論文は,クラウドサービスやWebホスティングサービスのような,サービスに配置されるWebコンテンツをサービス事業者が管理できないWebサービスにおいて,セキュリティを担保しながらも,性能とハードウェアリソース使用量を最大化するための高集積マルチテナントアーキテクチャに関するものである.全7章から構成されており,それぞれの章の内容は以下のとおりである.

 第1章は緒論である.本研究の背景や目的,高集積マルチテナントアーキテクチャにおけるセキュリティ,運用コスト,性能,および,リソース管理の課題について説明している.

 第2章は高集積マルチテナントアーキテクチャにおいて,Webコンテンツをサービス事業者が管理できない場合の,動的コンテンツの実行に関する運用面やセキュリティ上の課題について体系的に整理し,従来研究の課題について述べている.

 第3章では,Webホスティングサービスの運用技術とセキュリティに着目し,高集積マルチテナントアーキテクチャを採用した場合の,収容ホスト間での権限分離を行うアクセス制御アーキテクチャと運用技術の課題を整理している.システムに対して大きな運用・管理手法の変更を必要とせず,セキュリティレベルを向上させ,ホストの高集積時にも性能が劣化しないCGI方式のアクセス制御アーキテクチャを提案している.CGI方式においてアクセス制御を適用しない場合と同等の性能を得ている.

 第4章では,動的コンテンツの実行方式として,DSO方式に対するアクセス制御アーキテクチャについて述べている.DSO方式に対する従来のアクセス制御アーキテクチャでは,権限分離のためにリクエストごとにプロセスの破棄が必要なためきわめて低い性能となっていた.本論文では,Linuxのスレッドと特権機構を利用しスレッド単位で高速に権限分離を行うことにより,アクセス制御を適用していない場合のDSO方式の本来の性能と遜色ない性能で動作することが示されている.

 第5章では,Webサービスの高度化に伴い,Webサーバそのものの機能をスクリプト言語で容易に拡張でき,性能も劣化しない機能拡張支援機構について述べている.Webサーバプロセスに対してインタプリタを最適に組み込むアーキテクチャについて論じており,提案する方式が高速かつ安全に動作することが示されている.

 第6章では,高集積マルチテナントアーキテクチャにおけるホスト間でのリソース管理について,HTTPリクエスト単位で仮想的にハードウェアリソースを割り当てるアーキテクチャについて述べられている.HTTPリクエストの様々なパラメータを利用してプログラマブルにリソース制御が行うことも可能であり,適切にリクエスト単位でリソース制御できることが示されている.

 第7章では,結論として,Webサーバの高集積マルチテナントアーキテクチャにおける運用技術,セキュリティ,性能,リソース管理を考慮した最適なアーキテクチャに関する研究を総括し,今後の展望について述べている.

京都大学

情報学研究科

修士全過程飛び級

修士の学位は保持していなかったが、博士出願資格審査により京都大学修士相当と認められ、修士全過程を飛ばして博士課程から入学。

大阪府立大学

工学部情報工学科
2008年卒業
  • Other Experience その他の経験

博士学位論文 京都大学博士(情報学)

  1. 松本亮介, Webサーバの高集積マルチテナントアーキテクチャに関する研究 , 2017年度 京都大学大学院情報学研究科 博士論文学位審査公聴会 2017年5月京都大学博士(情報学)学位取得 , 2017年.

受賞

  1. マルチメディア、分散、協調とモバイル(DICOMO2018)シンポジウム優秀論文賞 , 松本 亮介, 小田 知央 (GMOペパボ), 笠原 義晃, 嶋吉 隆夫, 金子 晃介 (九大), 栗林 健太郎 (GMOペパボ), 岡村 耕二 (九大), 精緻に制御可能な恒常性のある高集積マルチアカウント型のメール基盤 , 2018年9月.
  2. 情報処理学会 研究会推薦博士論文速報2017 , 松本亮介, Studies on Highly Integrated Multi-Tenant Architecture for Web Servers , 2018年8月.
  3. はてなブログ大賞2017 , 松本亮介, エンジニアリングや研究開発について思うこと , 2017年12月.
  4. 第8回 フクオカRuby大賞 奨励賞 , 松本亮介, HTTPサーバを支えるmruby, 2016年2月.
  5. Ruby Prize 2015 候補者 , 松本亮介, 松本氏は昨年度のRubyPrizeファイナルノミネート後も精力的に mruby 組み込みの Web サーバーの開発を続けてます。今年はさらに HTTP/2 サーバーである h2o に mruby handler を組み込むなど、RubyPrize にふさわしい, 2015年9月.
  6. 第7回 フクオカRuby大賞 企業賞(IIJ GIO賞) , 松本亮介, Trusterd: 高性能かつmrubyで設定をプログラマブルに記述可能な次世代HTTP/2 Webサーバ, 2015年3月.
  7. Ruby Prize 2014 最終ノミネート , 松本亮介, HTTPサーバソフトウェアにおけるmruby活用を具現化した功績を評価, 2014年10月.
  8. 2014年度 情報処理学会 山下記念研究賞 , 松本亮介, mod_mruby: スクリプト言語で高速かつ省メモリに拡張可能なWebサーバの機能拡張支援機構, 2014年10月.
  9. Ruby Prize 2014 候補者 , 松本亮介, HTTPサーバソフトウェアにおけるmruby活用を具現化した功績を評価, 2014年8月.
  10. 第9回 日本OSS奨励賞 , 松本亮介, 博士課程在学中から研究成果をOSSとして公開するなどOSSの開発普及に貢献, 2014年2月.
  11. 第6回 フクオカRuby大賞 優秀賞 , 松本亮介, modmruby × ngxmruby: 組込みスクリプト言語mrubyで高速かつ省メモリに拡張可能なWebサーバの機機能拡張支援機構, 第6回フクオカRuby 大賞 , 2014年2月.
  12. 情報処理学会 インターネットと運用技術シンポジウム2013(IOTS2013)優秀論文賞 松本亮介, 岡部 寿男, mod_mruby: スクリプト言語で高速かつ省メモリに拡張可能なWebサーバの機能拡張支援機構, インターネットと運用技術シンポジウム2013論文集,2013,79-86(2013-12-5) , 2013年12月.
  13. 情報処理学会 インターネットと運用技術シンポジウム2013(IOTS2013)学生奨励賞 , 松本亮介, 岡部 寿男, mod_mruby: スクリプト言語で高速かつ省メモリに拡張可能なWebサーバの機能拡張支援機構, インターネットと運用技術シンポジウム2013論文集,2013,79-86(2013-12-5) , 2013年12月.
  14. 情報処理学会 インターネットと運用技術研究会 第23回(IOT23) 学生奨励賞, 松本亮介・岡部寿男, リクエスト単位で仮想的にコンピュータリソースを分離するWebサーバのリソース制御アーキテクチャ, 情報処理学会研究報告 Vol.2013-IOT-23, No.4 , 2013年9月.
  15. 2013年度 情報処理学会関西支部 支部大会 学生奨励賞 , 津崎善晴・松本亮介・小谷大祐・宮崎修一・岡部寿男, 電子メールの大量送信を選択的に制限する中継システム, 平成25年度情報処理学会関西支部支部大会 E-23, 2013年9月.
  16. Ruby Prize 2013 候補者 , 松本亮介, Contribution to mruby core and mrbgen. Ryosuke is currently working on development modmruby and ngxmruby which expansion module for the Apache server. He also conducts research on possibility mruby as the DSL language, 2013年8月.

論文誌論文

  1. 松本亮介, 栗林 健太郎, 岡部寿男, リクエスト単位で仮想的にハードウェアリソースを分離するWebサーバのリソース制御アーキテクチャ, 情報処理学会論文誌, Vol.59, No.3, pp.1016-1025 , 2018年3月.
  2. 松本亮介, 栗林 健太郎, 岡部寿男, 招待論文: Webサーバの高集積マルチテナントアーキテクチャと運用技術, 電子情報通信学会論文誌, Vol.J101-B, No.1, pp.16-30 , 2018年1月.
  3. 松本亮介, 岡部 寿男, mod_mruby: スクリプト言語で高速かつ省メモリに拡張可能なWebサーバの機能拡張支援機構, 情報処理学会論文誌,Vol.55, No.11, pp.2451-2460 , Nov 2014.
  4. 松本亮介, 岡部寿男,スレッド単位で権限分離を行うWebサーバのアクセス制御アーキテクチャ,電子情報通信学会論文誌 Vol.J96-B, No.10, pp.1122-1130 , Oct 2013.
  5. 松本亮介, 川原将司, 松岡輝夫, 大規模共有型Webバーチャルホスティング基盤のセキュリティと運用技術の改善, 情報処理学会論文誌, Vol.54, No.3, pp.1077-1086 , Mar. 2013.

国際会議論文(査読付)

  1. Ryosuke Matsumoto, Kenji Rikitake, Kentaro Kuribayashi, Large-scale Certificate Management on Multi-tenant Web Servers , The 6th IEEE International COMPSAC Workshop on Architecture, Design, Deployment and Management of Networks and Applications (ADMNET 2018) , July 2018.
  2. Yoshiharu Tsuzaki, Ryosuke Matsumoto, Daisuke Kotani, Shuichi Miyazaki, Yasuo Okabe, A Mail Transfer System Selectively Restricting a Huge Amoount of E-mails, Workshop on Resilient Internet based Systems (REIS 2013), Dec. 2013.
  3. Hiroki Okamoto, Ryosuke Matsumoto, Yasuo Okabe, Design of Cooperative Load Distribution for Addressing Flash Crowds Using P2P File Sharing Network, IEEE 37th Annual International Computer Software and Applications Conference (COMPSAC2013) , July 2013.
  4. Ryosuke Matsumoto, Yasuo Okabe, Access Control Architecture Separating Privilege by a Thread on a Web Server, The 12th IEEE/IPSJ International Symposium on Applications and the Internet (SAINT2012), pp.178-183, July 2012.

口頭発表(国外)

  1. Ryosuke Matsumoto, Design pattern for embedding mruby into middleware , RubyKaigi 2018 , May 2018.
  2. Ryosuke Matsumoto, The future of mruby in HTTP Server , RubyKaigi 2015 , Dec 2015.
  3. Ryosuke Matsumoto, Resource Control Architecture for a Web Server Separating Computer Resources Virtually at Each HTTP Request , RubyKaigi 2014 , Sep 2014.
  4. Ryosuke Matsumoto, Yasuo Okabe, Design and Implementation of Infrastructure Software for More Sophisticated Web Services , The 35th IST seminar, 11 April 2013.

国内発表(査読付論文)

  1. 松本亮介, 近藤宇智朗, 三宅悠介, 力武健次, 栗林健太郎, FastContainer: 実行環境の変化に素早く適応できる恒常性を持つシステムアーキテクチャ , インターネットと運用技術シンポジウム2017論文集,2017,89-97(2017-11-30) , 2017年12月.
  2. 松本亮介, 岡部 寿男, mod_mruby: スクリプト言語で高速かつ省メモリに拡張可能なWebサーバの機能拡張支援機構 , インターネットと運用技術シンポジウム2013論文集,2013,79-86(2013-12-5) , 2013年12月.
  3. 松本亮介, 川原将司, 松岡輝夫, 汎用性の高い大規模共有型Webバーチャルホスティング基盤のセキュリティと運用技術の改善, インターネットと運用技術シンポジウム2011論文集,2011,31-38 (2011-11-24) , 2011年12月.

※ その他実績はこちら: https://research.matsumoto-r.jp/

  • Certification 資格

  1. 京都大学博士(情報学)
    2017年05月 取得
  2. 学士(工学)
    2008年03月 取得